分別、という言葉がある。
大抵良い意味で使われる。
物事の良し悪し、
損得などを慎重に
考慮できること。
と言った意味だそうだ。
分別のある大人
というと大変な
褒め言葉だろう。
だが、この分別、意外と
苦しみの源泉になったりする。
何せ物事に良し悪しを着けるのだ。
本来物事に良し悪しは無い。
ただ、目的や意図に
合うか合わないか?
それで人は勝手に良し悪しをつける。
起業家として活躍したい人。
体を休めるのは怠惰で
悪きこととなろう。
だが、病気療養の人は?
体を休めるのはむしろ
大切な責務やも知れぬ。
無いんです。絶対的な良し悪し
なんぞ。
それをあると勘違いするから
苦しむ。
だからね。
分別なんか無くすんです。
ただ、何の良し悪しもなく
無為に生きるんです。
気がむくままに生き
何か求められたら応じ
ただ或るものを尊ぶ。
それだけで結構な幸せなもんですよ。