コーチングをやっていると
理屈や会話の内容
仕組みとしては合っているのに
効果が出ないことがある。
これはなぜか?
時に、私は料理をするのが好きで
最近チョコレートを作るのに
はまっている。
私が使うのは
ココアパウダー
ココナッツオイル
メープルシロップ
の3つだけ。
冬、チョコレートを作ろうとすると
ココナッツオイルは室温で固形
なので、3つは全く混ざらない
それぞれ別々のものになってしまう。
でも、お湯を沸かし、
その中で湯煎しながら
3つを溶かすと綺麗に混ざり合う。
そしてさらに
冷蔵庫で冷やせば
チョコレートの出来上がり。
室温でも混ざり合った
固形のチョコができる。
さて、何が起きているのか?
混ざり合うにはエネルギーが
必要なのだ。
熱エネルギーが3つの
素材を溶かして混ざり
調和させてくれる。
しかも、一度溶かせば
そのあとはずっと混ざり
あっている。
コーチングや対話でも
同じことがいえる。
どれだけ適切な論理、質問、
言葉を紡いでも、
そこにエネルギーが乗っていなければ
調和しないのだ。
人にとってのエネルギーとは感情だ。
穏やかな感情、相手を思いやる感情、
感謝の感情、そうしたエネルギーが
必要なのだ。
決して強火である必要はない、
料理で強火を使うのは少ないのと
同じで、コーチング、対話でも
弱火の感情でいい。
穏やかで慈愛と感謝に満ちた感情、
それが調和を生むトロ火になる。
コーチ、話者が心を整える必要がある
と言うのはそういう意味なのだ。