誰それのせいで悲しくなった。
あいつのせいで腹が立った。
あなたのおかげでうれしい。
と我々は思う。
実は、これらの感情は
すべて自分に向いている。
例えば、
誰かに「バカヤロウ」と言われて腹が立つ
→その相手が腹が立つ原因
→ではなくて、自分が自分を「バカなんじゃないか?」
とどこかで思っていることが原因
だったりする。
つまり、相手が原因(相手に向いている)
のではなく、
自分の考え方が原因(自分に向いている)
が適切。
ではここに対して、感情を心地よいものにするのに
役立つアプローチはなにか?
2つあります。
1つは原因の思考、ものの見方そのものを変える。
「自分はバカかもしれない」を
「自分は賢い」に変える
これは、心理学で言えば
自分の信念を変えることで
いろいろなやり方がある。
ただ、ちょっと時間がかかるので、
余裕のある人はぜひとも向き合うのが
よいだろう。
2つめは、思考の対象を変える。
心地悪い感情を感じたら、
別のことを考える。
バカヤロウと言われて
腹が立った
そしたら
奥さんに「あなたは賢いわね」と
言われたことを思いだす。
でもよい。
別にこのシーンに関係しないことでもよい
「前に行った、草津温泉、
めっちゃ気持ちよかったなぁ」
でもよい。
このことを考えるとワクワクと
楽しさが止まらない!
というような未来のイメージでも良い。
とにかく、別のことに意識を向ける。
結局のところ、私たちの人生を楽しく
生きる秘訣は、
「どこに意識を焦点化するか?」
に尽きる。
常に他者や目の前の出来事が感情を
生んでいるのではない
感情を生んでいるのは自分の思考だ。
であれば、心地よい感情が芽生える
思考に意識を集中させる。
それが意識の焦点化だ。
ここに、人生楽しく生きる秘訣がある。