昨日、自分が主催するマーチャントクラブの定例会にて
Webデザインとコーチングについての講義をいただいた。
無我利他の意匠
センスや感性に頼らない、人間心理の表現力
というテーマ。
登壇してくださったのは、Webデザイナーとして
大活躍されている株式会社コンテンツヒット代表の
甲田和美さん
素晴らしかった。
Webデザインもコーチングも本質は一緒で、
顧客のゴールに寄り添って
ゴール達成をサポートする。
そのための表現がデザインであると。
反対に、アートは主体が表現者であり、
創作者の自己表現がアート。
全く違うのが面白い。
と、講義の内容そのものは、本編の動画があるので、
そちらを見ていただければと思います。
今日伝えたいのは、
甲田さんが「多くを語らなかった」こと。
セミナーの時間は2時間ありました。
甲田さんが語ったのは55分程度。
これってすごいですよね?
普通だったら「いや、もっと話しなさいよ!」
となるかもしれない。
でも、講義の後は、長編の伝記を読んだような
読了感、満足度
「いやー、素晴らしい人生を見させていただいた」
なぜそんな素敵な講義ができるのか?
これは甲田さんがストーリーテリングの卓越者だから。
ストーリーテリング、つまり甲田さんは
ご自身の半生を講義テーマに合わせて
語ってくださった。
実際の物語だから、55分でも飽きさせない
しかも、大変ボリューミーにも感じる
そして、人生を語るものだからこそ、
余計な解説、理屈、教訓は言語化されない。
ここに、最高の余韻がある。
考えてみてください。
誰か、偉人の伝記を読んで、
「この人から、〇〇を学んでください」
と言われたら。
興覚めも甚だしい。
むしろ、読み手に気づきや学びはゆだねられている
そこが伝記の良さだと。
それが、甲田さんの話にはあった!
だから、講義の後、プラス1時間。
参加者の気づき・学びのフィードバック、
さらに聞きたいことの質問タイム
といった、贅沢な時間を過ごすことができた。
多くを語らない、これこそ語り手の妙ではないか。