なぜ男女があるか?
それは一緒になる、補い合う
幸せを感じるためだろう。
なぜ土を離れ
動物として生きているか?
それは離れることで
つながる在り難さを
感じるためだろう。
なぜ人は牙も爪も無く
肌も柔らかく弱いのか?
それは強さのすばらしさを
心から感じるためだろう。
なぜ冬が寒く夏が暑いのか?
暑さの心地よさ、寒さの心地よさを
定期的に感じるためだろう。
一定の気温は
そのことすら忘れてしまう。
世界が陰と陽に分かれているのは
対極に進む愛おしさを感じるため。
総じて、
在り難いことが無限に溢れる
という矛盾を成立させる魔法が
陰と陽を分かつことではなかろうか?