すでに十分にある
そう考えると楽しい。
段取り八分と言われたり、
とかく日本人は準備が好きだ。
何事も行き当たりばったり
ではなく丁寧に処するのは
大変すばらしいことだろう。
だが、準備至上主義は
「まだ足りていない」
という誤解を生む。
足りていないと思うと
動けない。
足りていないと思うと
他人の責や、
自分の責にしがちだ。
反対に、
「すでに十分にある」
という考えは素晴らしい。
いつでも動ける。
誰を責めることもない。
古来より争いは
己の「不足」の概念と
他者の「充足」のギャップから
生まれる。
互いに「すでに十分にある」と思えば、
分け与えることは容易で、
結局みな満たされるのだ。
「すでに十分にある」
これは平和の合言葉でもある。