禍福は糾える縄の如し

といいます。

 

いやなこと、よいことは

編み込んだ縄のように

順番に起こるということだそうで。

 

それもそのはず、

幸福感は不幸なくては

味わえない相対的なもの。

 

痛みがなければ

心地よさもない。

 

肩こりがなければ

マッサージが気持ちよくない

のも一緒のこと。

 

ただ、そうは言ったって

禍福があるなら、

『福』の側のみを

常に味わいたいのも人情。

 

そうであれば、

禍福の出来事ではなく

己の位置づけを変えるのが

よいでしょう。

 

今、つらいことがあれば

つらいことを乗り越えた先の

幸福感、爽快感に心を置く

 

今、つらいことがあれば

そのこと自体を

美味しく味わうよう

自分の立ち位置を変えてしまう。

 

辛さ、苦さは単体では嫌なもの

かもしれません。

 

でも、カレーやコーヒーであれば

それは最高の幸せになります。

 

西がいやなら、東に身を置いて

そこから西を見る。

 

北がいやなら、南に身を置いて

そこから北を見る。

 

出来事は不変でも、

心の身の置き方は自在です。

 

身の置き方を変えれば、

辛さもカレーに、

苦さもコーヒーになるでしょう。

 

そうすれば、糾える縄の

幸せな方に常に身を置ける

ということです。