子供がぐずる。
「動画がもっと観たいのに
お母さんが見せてくれない!
お母さんは悪い人だ!」
3歳ながら立派な三段論法を
活用している。
論理学の達人。将来が楽しみだ。
さて、不機嫌極まってもまぁ
それは本人の問題だが、
併せてお母さん(妻)の
機嫌が悪くなると一大事。
ここは父として行動を!と。
近くにいたミニオンズの
ぬいぐるみ(ボブ)で。
「ボブー!ボブー!」
「おしりー!おしりー!」
と躍らせてみる。
子供、だんだんと
キャッキャしてくる。
ふむ、これは中々効果があるようだ。
ようやく子供の意識は
あれだけ執着していた動画から離れ、
ボブに集中し、
私が
「さぁ、本読んであげようか!」
と言って、
ご本を読み始めて、
我が家に平和が訪れた。
さてさて、この出来事を振り返ったとき
私がやっているコーチングも
まさに同じことだなぁと。
「動画が観たいのに観れない」
という執着に対して
いくら原因を追究したり
そのことを考えつくしても
結局、前には進めない。
もちろん、目の前の問題・課題を
突き詰めるほうがうまくいくケースも
あるが、それはそのことが不可避であり、
本人がそのことを心から乗り越えたい
と思っていなければ意味がない。
それ以上に、
別のこと(ボブ!!!)に意識を
集中させるよう、言葉や振る舞いを
駆使して相手の意識変容を引き出す。
なんなら、幼児の方が難易度が高い。
コーチングでは言葉、質問で
いかようにも意識の方向性を
引き出せる。
楽しく生きる秘訣は、
意識の焦点を自由自在に
操ることにある。