アンガーマネジメントの大いなる武器を手にした。

 

それは「許し」である。

 

些細なことで怒りを感じる。

「奥さんが言っていることが要領を得ない」

「部下の主張がわがままにしか聞こえない」

「顧客がめちゃくちゃな要求をしてくる」

 

そんな時にはもちろん

「ちゃんとしろよ!」

「わがまま言うな!みんな我慢してやってんだぞ!」

「無茶ばっかり言いやがって!」

 

と怒りがわいてくるものだ。そうでしょう?

 

そして自分もそうだったが、たいていの場合ここで

 

「いかん!こんなことでイライラしては、、、」

「なんでこう自分は心が狭いんだ、、、」

「む、なぜ自分は頭にきているのか、、、」

 

と、否定や分析を始めてしまう。

 

だが、いくら否定しても分析しても

怒りはそう、収まりはしないものだ。

 

感情の調和の上で、大事なのは「許し」だ。

ここで一度、理屈は手放して自分の感情を許す。

 

「イライラしてもええんやでー」

「腹が立ったって、そりゃそうだよ。当たり前のこと」

「怒ったっていいんだよー」

 

と自分の感情に許しを与えてみる

 

不思議なことに、一度許しを得た感情はそこで

エネルギーが発散されるので、

それ以上、怒りがわかない。

 

結果として、怒りが消え、冷静に向き合うことができる。

 

他者とのコミュニケーションに置き換えてみよう。

 

あなたが、イラっとしたことを友人に相談する。

 

「昨日、上司が滅茶苦茶なことを言い出しやがってさぁ、、、」

 

ここで、友人が

 

「そんないちいちイライラしないほうがいいよ」

とか

「なんで、そんなことで怒るんだろう?」

 

と言われたらどう感じるだろうか?

 

腹が立つ、、、

 

「同調しろや!」「理屈はいいんだよ!」

 

となる。私ならそうだ(笑)

 

 

だから、

 

「わかるわー!それは腹立つよねー」

「いや、それは無理もない話だよ。怒っていいところだ」

 

と、許しを得るほうが安心する。

 

同じことが、自分との対話でもいえるということだ。

 

シンプルなことだが、自分事になるとこれを忘れる。

 

自分も「人」。

 

自分の心とも上手にコミュニケーションをとることは

現代人の必須のスキルだろう。