目的、というと固い言葉に聞こえる。
もっと、柔らかく
「こうなったらいいな」
「こうだと素敵だな」
という未来を描くことだ。
その点で心理学が伝える
アウトカム=望ましい状態
この言葉は非常に深みがある。
して、この「望ましい状態」を
どう描いているか?
これで現実が変わる。
驚くほど変わる。
なぜなら、あらゆる事物は
この「望ましい状態」によって
意味合いが変わるからだ。
例えば、目の前に
湯呑がある。
これは何も考えなければ、
くぼんだ形の土くれを
固めたものに過ぎない。
ここに「快適にお茶が飲める」
という望ましい状態が
合わさった時、
はじめて、湯呑は
お茶を飲む器となる。
ここに「火を消したい」
という望ましい状態が
あったとしよう
湯呑は鎮火のための
水をかける道具となる。
これは、些末な例なので
大したことに感じない
かもしれない、
だが、大いなる可能性を
秘めているメカニズムだ。
これがお金だったらどうだろう?
その人が描く望ましい状態で
使われ方は大きく変わる。
これが、子供の動作、行為
だったら?
上司の説教は?
ぜーんぶ、望ましい状態の描き方で
変わってしまう。
人が望ましい状態を描くとき、
目の前の事物はそのための
手段に早変わりするのだ。