言葉は有用な道具だ。

 

大事なことは言葉は

五感によるイメージの

呼び水であり、

イメージそのものではない

と言うことだ。

 

私たちが思考と言う時、

その主役は頭の中の

五感のイメージだ。

 

奥さん、旦那さんを

思い浮かべるとき

 

頭に浮かぶのは、

彼らの笑顔や

朗らかな話声

抱きしめた心地よさだろう。

 

その呼び水が

「奥さん」「旦那さん」

という言葉だ。

 

温泉に入ったことを

思い出すとき、

頭の中では、じんわりと

暖かくなるお湯の心地よい

感覚を思い出すだろう。

 

それもまた「温泉」という

言葉が呼び水になる。

 

私たちが

誰かに命令をする。

 

「仕事をしなさい」

「片付けをしなさい」

 

これは、相手にイメージを

引き出す呼び水に過ぎない。

 

当然、相手にとって

呼び出されるイメージは

自分とは違うし、

 

うまく言葉が効力を

発さなければ、

命令は実行されない

 

自分に対しても同じだ、

適切な五感のイメージを

引き出すために

 

適切な言葉を使っている

とは限らない。

 

むかつく

 

という言葉を使って

心地よい五感を得る

なんて言うのは不可能なのだ。

 

心地よい

美しい

愛おしい

 

快適なイメージを生む

言葉はいくらでもある。

 

言葉を整えることは

心の中を整えることに

つながる。

 

言葉は呼び水に過ぎないが

魔法でもあるのだ。