思考は似た思考を増殖する

 

心の中というのは面白いもので

一つの思考がまた新たな思考を生みます。

 

人はネットサーフィンをするかのように

頭の中で思考の連鎖を起こしているのです。

 

ここに一つの面白い習性があり、

一つの思考は似たような思考を

連鎖させ増やしていくということです。

 

例えば不安。

 

何か会社で不手際がなかったかなぁ。

連絡し漏れていることはないかなぁ。

変な言いがかりをつけられないだろうか?

 

こんなことを一つ考えますと、

次はあれが不安、これが不安と

不安が不安を生んでいくものです。

 

では、不安をなくそう!

と考えるとなかなかこのアプローチが

難しく、

 

不安をなくさないと大変だ

さらに不安が増えてしまう、、、。

 

と、なぜか不安に意識をフォーカスして

しまうんですね。

 

不思議でしょう?

 

実はこれは、脳には「否定形」がない

ということがその原因なのです。

 

不安を「なくす」と考えると

不安に目が行く。

 

リンゴのことは思い浮かべないで!!!

 

というとリンゴが目に浮かぶ、

のと同じ原理です。

 

反対の思考で埋め尽くす

ではどうすればいいか?

 

喜ばしいことを思い浮かべればいいのです。

 

会社で「ありがとう」と言われたらうれしいな。

自分の取り組みでみんなが喜んでくれるな。

上司から昇進の打診があるかもな。

 

これでいいのです。

 

思考は似た思考を生みます。

喜ばしい思考をすれば、

喜びが喜びを生んで、

心が喜びで満たされる。

 

そうすると、不安が心に入る余地が

ないのです。

 

適切な思考・感情とは

つまり、好きな思考で心を埋め尽くす

ということが、否定形のない心の世界での

基本戦略となるということです。

 

では好きな思考、適切な思考とは

どんなものなのか?

 

それは、

心地の良い感情になる思考のことです。

 

喜び、感謝、富、豊かさ、楽しい

 

などなど、人は心地よくなる感情を

自然に備えています。

 

こうした感情で心を埋め尽くす、

そのための思考を徹底して行う。

 

これが不安をなくし、幸せに生きる

唯一の秘訣と言ってよいでしょう。