こんにちは!
事務局長の柴田です!
今回の定例会のテーマは「肯定的扇動話術」。
扇動、と聞くと、なんだか怪しいような、煽り立てるような、なにかよろしくない方向へ誘導されていくようなイメージがあるのは私だけでしょうか・・・。
実は、ちょっと方向性が違いますが、今回の定例会の中にも「催眠術」のお話しも出てくるのです!!
あ・・・怪しい!!!!!!
横浜支部ってそんな支部だったっけ?!?!?
いえいえ、安心してください。
確かに催眠術のお話しも出てきますし、テーマ名も「肯定的扇動話術」なんて怪しさ満点ですが、今回は「言葉を使って相手を自然と、より良い未来に導いていく」ことがテーマです!
・・・
大丈夫です・・・
リラックスしてこの文字一つ一つに集中してください・・・
半信半疑で読み始めているあなたは
少しずつ読み進めてしまい・・・
読み終える頃にはいつのまにかこの記事を読んでよかった~と思えていることでしょう・・・
・・・
なんて胡散臭いのでしょうか!(笑)
大丈夫です、読み終えて変な暗示にかかることはありません(笑)
それでは、どうぞ!
言葉だけでここまでできる!驚異的な言葉の力!
先ほど出てきた「催眠術」。
催眠術にかかっている状態はいわゆる「トランス状態」になっているのだとか。
そしてトランス状態に陥っている時、人は顕在意識が後退して「潜在意識」にアクセスしやすい状態になっているのです。
ちなみにトランス状態というのは、決して催眠術にかかっている時だけに現れるものではありません。
実はとても身近に存在しているのです!
例えば、映画館で集中して映画を観ている状態、本を没頭して読んでいる状態、そんな時も実は顕在意識が後退し、トランス状態になっています。
イメージとしては、リラックスしながら集中している状態でしょうか。
なので、催眠術?!トランス状態??!と、警戒しないでくださいね!(笑)
心理学には、そんな「潜在意識」にアクセスしやすい状態を作り出し、顕在意識が聞き入れないような言葉でも無理なく潜在意識に届けることができる技法があります。
それが、「ミルトンモデル」!
このミルトンモデルの生みの親は、催眠療法の第一人者、ミルトン・エリクソンという方。
ミルトン・エリクソンは数々の奇跡のような事例を生み出していまして、例えば、
- 自身の重い小児麻痺を、自力で克服
- 迷い馬とコミュニケーションをとることで、自然に馬を帰す
- 悪性腫瘍の患者に話をするだけで、痛みから解放させる
- 親指しか動かせなかった難病患者を、催眠療法によってトラックドライバーになるまでに回復させる
いやいや嘘だろ?
と思うかもしれませんが、全部実話…!
こんな奇跡を言葉の誘導で起こしていくのだから、まさに魔法使いのような方だったのです。
それと同時に、人間の底力のようなものを感じますね!
ミルトンモデルをビジネスに活かすポイント!1つめ!
実はミルトンモデルは細かく見ていくと、た~~~~~~くさんの技法があるので、プロのコーチングコーチでも全てを使いこなすことは難しいのだとか。
そこで今回は、「ビジネスに活かす」という観点で、3つのポイントに絞って解説がありました。
まず1つ目は、「受容すること」。
ビジネスにおいては、深いトランス状態を作り出すことは難しいので、まずは少しでも”相手の内面に触れる”ことを意識していく必要があります。
内面に触れていくうえで大切なことは、とことん相手を受容すること!
怖くてなかなか踏ん切りをつけられないのです…
こんな感じで、相手の悩みや気にしていることをそのまま承認してあげる!
登壇講師でありコミュニティ代表の松﨑氏によれば、そのまま悩みをオウム返しをしてもいいくらいなのだとか。
すると相手は、自分の悩みを客観的に再認識することにもなり、更には、「話を聞いてくれるんだ!」と少しずつ安心して内面を見せてくれるようになってきます。
こちらに心を開いてくれることによって、リラックスし集中する状態(トランス状態)を、段々と作り出していきます。
ちょっと深くなってきます。2つめ!
続いて2つ目は、「つなげること」。
例の魔法使い、ミルトン先生は、A(その時起こっていること)とB(望ましい状態)を意図的につないで暗示をかけていたのだそう。
「今こうして椅子に座っているということは、更にリラックスした状態になるということです」
いやいや、冷静に見てみると、
A 今椅子に座っているということ
B さらにリラックスすること
は別に関係ないですよね!?
でもこれ、相手がトランス状態に入ってきていると、案外するっと受け入れられてしまうものなのです…!
例えばビジネスで使うとしたら、
怖くてなかなか踏ん切りをつけられないのです…
でも挑戦が怖いものだとわかっているあなただからこそ、本当に意味のある挑戦ができるのではないでしょうか?(AとBをつなげる)
なんだか勇気づけられるなあ・・・!
最後です!3つめ!
3つめは「例え話(メタファー)を交えながら語る」。
冒頭でもお伝えしましたが、ミルトン先生の奇跡の1つに
・悪性腫瘍の患者に話をするだけで、痛みから解放させる
と、ありました。
その際ミルトン先生がどんな言葉を悪性腫瘍に苦しむ患者にかけたかというと
「まず、土の中にトマトの種を撒きます。そうすると、それがトマトの苗木になるんだ、そこに生きる実は満足をもたらすんだ、という希望を感じることができます・・・(以下略)」
という言葉。
・・・ん?
トマト?なんで今トマト?
冷静に見ると「???」と思うような話ですが、ミルトン先生はこの例え話(以下、メタファー)の達人だったわけなのです。
このメタファーは、相手の潜在意識に強く影響を残すことができます。
なおかつ、聞き手は自然と自分のストーリーと同期させ、勝手に意味や学びを見つけてくれるのです!
そして記憶にも残りやすい。
このトマトの話をされた患者さんが、どのようにこの話を受け止めたのかはわかりませんが、この話から自然と意味を見出して、自分の状況とリンクさせ、前向きな意識に切り替えたということですね。
先ほどから出てきている誰かさんの悩みに沿うとしたら、
怖くてなかなか踏ん切りをつけられないのです…
でも挑戦が怖いものだとわかっているあなただからこそ、本当に意味のある挑戦ができるのではないでしょうか?(AとBをつなげる)
例えば、ストレッチって少し痛いくらいじゃないと、効果がないですよね?
全く痛くない姿勢しかとらなかったら、柔軟にはならないし、気持ちよさも味わえないですよね。
少し痛いからこそ良いんですよ。(メタファー)
・・・私、挑戦してみます!!!!
そんな気持ちになってきませんか?(単純?)
この3つのポイントを踏まえることで、相手をより良い未来に導いていくことができるのです。
(より良い未来とは、あなたのサービスを利用することかもしれませんし、クライアントさんが一歩踏み出すことを躊躇しているその先、かもしれません)
3つのポイントを使用する際に踏まえる大前提!
以上、た~~~~~~~くさんあるミルトンモデルの中から厳選された、3つのポイントでした!
この3つのポイント、相手に対して使う上で、非常に大切な大前提があります。
それは、
「相手は常に最善を尽くしている」
と信じること!
人間は感情もあるし、自分の経験値から何事も判断していきます。
それゆえに、相手の悩みに対して「甘いんじゃないの?」「言い訳ばっかりしてんなよ!」なんて思ってしまったら、そもそも第一ステップの「受容」ができないですよね・・・
ミルトンモデルに限らず、コーチングの肝になるのは「自分の価値観を大きく介入させずに、相手を信じること」。
自分の考え方なんてのは、70億人いる人間のたった1人分の考え方でしかないのです。
コーチングは相手に寄り添いながらも、自分自身への学びにもなっていきますね!
あなたも私も、常に最善を尽くしています!
マーチャントクラブ横浜支部とは?
最後になりましたが、「マーチャントクラブ横浜支部」自体のお話を少し。
マーチャントクラブ横浜支部は、
仮説検証されたコーチング手法の共有、豊富なコーチング実践機会の提供、協業マッチング機会の創出といった環境を整えた「挑戦を続ける経営者のためのコーチング・コミュニティ」です。
月に一度の定例会の中で学びを深め、「みんなで1on1」という、独自のサービスにより、コーチング初心者だとしても実践を重ねられます。
定例会の中で行われる講義は映像収録されるため、後日改めて視聴が可能!
メンバーの中には、コーチングを生業とする者、副業としてコーチングを行う者、これからコーチングを学んでいく者、などなど、様々なメンバーがおります!
コーチングスキルは一度身につけると、対人関係の中で大いに役立つため、夫婦関係や家族関係、組織の中での人間関係などにも応用可能です!
つまり、コーチを目指す方でなくても大歓迎です!
定例会のゲスト参加も可能ですので、
今後の定例会の日程は、以下からご確認ください。
定例会はハードル高いけどなんか気になるな・・・
そんな風にご興味持っていただけた方は、下記LINEにご登録いただけると随時情報をお届けさせていただきます♩
それでは!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!